【みんな生きている】ドナルド・トランプ編/産経新聞
―その命、見捨てますか?― 《インチキ遺骨ではなくて、拉致被害者を返せ!ブルーリボンバッジ「着けるよ」 拉致被害者家族、面会時のトランプ大統領の様子明かす》 来日中のアメリカのドナルド・トランプ(Donald John Trump)大統領は10月28日、東京都港区元赤坂の迎賓館で、北朝鮮による拉致被害者家族らと面会した。トランプ氏は拉致問題について「常に心の中にある」と述べ、拉致問題解決に向けて「できる限りのことをやる」と表明した。 トランプ氏は過去2度の来日でも家族と面会し、後押しを約束。 今回の面会でも、被害者の写真を見ながら 「合衆国は最後まで彼らとともにある」 と改めて協力姿勢を示した。 面会には、全国から9家族14人が出席し、高市早苗首相も同席した。有本恵子さん(65歳。拉致当時23歳)の姉妹は、トランプ氏が恵子さんの父・明弘さん=今年2月に96歳で死去=に生前送った激励の手紙も持参した。 家族は面会後、東京都内で会見した。 横田めぐみさん(61歳。拉致当時13歳)の弟で家族会代表の拓也さん(57歳)は、 「私たちの心の苦しみをしっかりと受け止めてくれたと思う。大統領の言葉を信じたい」 と語った。 トランプ氏は1期目の2018年~2019年、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長(当時)と3度の米・朝首脳会談を行い、拉致問題を提起していた。 今も米・朝首脳会談実現に意欲を示しており、めぐみさんの母の早紀江さん(89歳)は 「トランプ氏は、正恩氏が被害者を返す気持ちを起こすように上手に話をしてほしい。何かいいことが起きることを信じたい」 と期待を込めた。 めぐみさんの弟で、事務局次長の哲也さん(57歳)はトランプ氏に対し、被害者救出への意思表示である「ブルーリボンバッジ」を渡し、胸元に着用するよう求めたことを明かし、「トランプ氏は『着けるよ』とおっしゃってくれた。ともに取り組むという気持ちを感じた」と謝意を示した。 ■横田めぐみさんのご家族のメッセージ http://www.rachi.go.jp/jp/message/movie_2.html ■横田めぐみさんのご家族のメッセージ(英語版) http://www.rachi.go.jp/en/shisei/keihatsu/videomessage_2en.html ■「めぐみへの誓い-奪還-」...